ACCOMPANY

すべての人に長所と可能性を見出し、強みを発揮できる環境をつくりたい

私は、中堅製造業の人事部門の管理職をつとめてきました。
多岐にわたる人事業務のなかでも、社員と上司双方の相談にのり、困難の解決に手を携えて進むことに価値を見出し、近年はいわゆる人事の枠を超え、社員のウェルビーイング向上のための専門部門を立ち上げ、組織開発や相談窓口などに取り組んできました。

児童養護施設の子どもたちを会社行事の日帰り旅行へ招待したことも、もともとはそのひとつです。
ともに休日を過ごした彼らは、屈託なく笑い、ふざけて遊び、そして真面目で誠実な若者たちで、力強く明るい、まぶしい未来そのものを彼らに感じたのを覚えています。

しかし、私の印象とは裏腹に、彼らの多くが退所後に苦悩を抱えることになります。
彼らは18歳という若さで施設を離れなければならず、多くの施設は職員や資金不足などから、十分なアフターケアを行うことができない。もともと後ろ盾の薄い彼らは、経済的にも精神的にも孤立してしまう。

あの笑顔が、誠実な若者たちが、いきいきと生きられない現状がある。
その事実を知ったとき、私はこれまで培った経験を彼らのために活かせないかと思うようになりました。

"Accompany”には「付き添う、同行する」という意味があります。
ただ導くだけでなく、支えるだけでなく、ともに進む。そして、活き活きと働き生きる彼らを取り巻く人々も共にその輝きを分け合う。そうした願いを込め、法人名として採用することとしました。

ACCOMPANYは、ともに進む伴走型の支援でケアリーバーの自立を実現していきたいと考えています。